ここ数年「越境EC」という言葉がEC業界の間で賑わっているようで、WEB業界の人間としてはやはり気になるところでしたので、その中でも「Shopify」というサービスがとても注目されているようです。
しかし、なぜ「越境EC」そして「Shopify」が注目されているのか?というのを根本的に知っておかなければならないと思いますので、簡単にまとめて見ることにしました。
コンテンツ目次
越境ECとは?
越境ECとは、海外向けに、国境を越えてインターネットで通信販売を行うことです。
2015年ごろからここ数年右肩上がりで成長し続けており、今後も大きく伸びると推測されているようです。
経済産業省のレポートでは、2018年に74.3兆円、2019年に90.8兆円、2020年には109兆円という規模で成長すると見込まれています。
きっかけは、訪日中国人客の爆買い現象から始まり、訪日観光客が日本のネットショップやサービスを利用し、帰国後もリピート購入や口コミでの広がりで派生していくことで、大きく広がる可能性が生まれたということ。
「グローバル化」と「インターネット」があたり前になって来ている昨今ではこうやって日本の良いものが世界に広がるというのはごく自然なことだと感じますし、とても良いことだと思います。
越境EC参入がチャンスな理由。今後の成長性
1.日本国内の人口の減少。
日本は少子高齢化が進み、人口が減っていくので、国内だけでビジネスを成長させることが難しくなっていっています。
国内だけでビジネスを考えるのではなく、世界に目を向けながら展開をすることが必要な時代に入りつつあるということでしょう。
2.世界の70億人を相手に販売することができる
世界に目を向けてやると、70億人という人口を相手にビジネスを考えることができるようになります。
特にアメリカやイギリスでは、ECで買い物をすることが日本に比べると2倍近くの金額になるようです。
(1年間の一人当たりの平均購入価格は、アメリカでは約18万円、イギリスでは約16万円。日本は約9万円。)
市場規模では、人口が最も多い中国が、約672億ドル(2015年)と、日本の、約89億ドルの約8倍という規模になっています。
海外に目を向けることで一気に規模が大きくなりますので、夢も膨らんできますね。
3.スマホ・インターネットの発達、システムやプラットフォームの提供事業者の増加で海外とのやりとりが昔に比べて容易になってきている
スマートフォンが普及したことより、世界中の多くの人が、世界中の情報をインターネットで調べられるようになり、買い物もできるようになりました。
決済代行会社や、配送システムの発達、ECサイト構築のプラットフォームの発達により昔より圧倒的に海外とビジネスをすることが容易になってきたので、小さな会社でも世界と戦える状況が出来上がってきています。
Shopifyとは?
Shopifyとは、カナダ発・世界最大のECサイト制作プラットフォームです。
多言語、多通貨でのショッピングサイトが制作可能ないわゆる越境ECサイトが構築できるwebサービスです。
「シンプルで高機能」なことを理由に世界中に広がり、世界175ヶ国、60万以上の店舗で利用されています。
国内のECプラットフォームと比較すると非常に高機能で、使いやすく、たくさんのアプリも用意されており、様々な機能をサイト内に実装することが可能です。
Shopifyの特徴
Shopifyを使用すれば、HTMLやCSS、PHPなどのコードがかけなくても、綺麗で高機能な越境ECサイトがスピーディーに構築可能になります。
私も試しに色々と画面を触って見ましたが、あっという間にサイトが構築できました。
もちろんコーディングの知識があった方が、カスタマイズの幅がかなり広がるのはもちろんなので、できた方が良いですが、管理画面上の設定だけでもそれなりのクオリティのECサイトが仕上がるなあと思い、感動しました。
テーマファイルも複数用意されていて、どれもデザインクオリティの高いものばかりです。
テーマファイルを制作するデザイナーさんの技術力が非常に高いので、これを利用しない手はないと思います。
僕自身、デザイナーですが、提供されているテーマのクオリティものを制作するとなると、かなりスキルの高いデザイナーでないとできないものばかりだと思いました。
アプリも2000以上すでに存在しているようで、レビュー機能、SNS連携、翻訳系アプリ、決済、配送系アプリ、マーケティング機能のアプリ等様々なものがあるようです。
WordPressでいうと、プラグインのようなものになるかと思います。
まとめ
今回は、Shopifyの簡単な紹介と、初めて触ってみての率直な感想を書かせていただきました。
引き続き、Shopify関連の記事を書いて行きたいと思います。