太陽は裏切らない。
今日も強い日差しが背中を照りつける。
ピピ・レイ島という小さな島に行きたい。
船着場へ行ってみることにした。
船の手配をしてくれそうな人に話しかけ、行き先や料金の交渉をしていると、他のタイ人男性が話しかけてきた。
話をしていると、彼の奥さんは日本人らしく、少し日本語ができるので、声をかけてくれたようだ。
いろいろ話していると、彼は、これから釣りをしに行くらしい。
ついでに一緒に連れて行ってもらう事になった。
エメラルドの透き通った海。
時折やってくるやや大きな波に揺られながら、ダイナミックに削れた岸壁や、泳いでいる魚を見つめながら、船はゆっくりとピピ・レイ島の周辺を回遊していく。
マヤベイ沖に着いた。
「ザ・ビーチ」の舞台となった一番のスポットは、白人だらけだ。
人が多いのはあまり好きではない。
近くに誰もいないほんの小さな無人の砂浜を見つけた。そこに上陸し、少しの休憩をとる。
少しした後、沖に向かう。船に載せてあるゴーグルとシュノーケルをを借り、海の中へ。
久々の海中の別世界に心を奪われてしまった。
色鮮やかな可愛らしい魚達が、透き通った海の中を群れを成して気持ち良さそうに泳いでいる光景と、体の浮遊感がとても気持ちいい。
水中用のカメラが欲しい。
この海の中の世界をファインダーに収めたい。