夕焼けに染まった森の中で、道が二手に分かれていた
残念ながら、両方の道を選ぶことはできない
私はどちらを選ぶか長く考え、片方の道に目をやった
その道は、多くの人が通り、整備されていた道だった
それから、もう一方の道に目をやった
そっちは誰も通らない道で、草が生い茂っている
私にはそっちの道のほうが、とても魅力的に見え、その道を歩き始めた
わたしは自分の歩む道は、自分が作らなければならないと思ったから
あの日、私は自分自身の道を選ばなければならなかった
あっちの道はまたの機会にしよう、と思ったが、二度とこの場所に戻ってこないことを、私は知っていた
私はいま、昔のことを思い出し、ため息をついた
ずっと昔、森の中で道が二手に分かれていた
そして私は、人が通らない道を選んだ
その道のりは、想像を超えるほど大変なものだった
しかしそのことが、どれほど私の人生を刺激的で、おもしろいものにしてくれたことか
ロバート・フロスト
ものすごく心に響いた詩なので、メモ。
アメリカの多くの子供は、彼の詩であるThe road not taken(選ぶもののない道)を学ぶらしい。
それは、アメリカンドリームを象徴するものとして、長年にわたって親しまれ、彼の詩の中でもっとも有名なものとなっているそうだ。
誰の人生の中にも大きな分かれ道が幾度かは訪れる。
そこで、どんな選択をしていくかは、自分の判断にかかっている。
無難、常識的、普通と呼ばれるような道を選ぶのか、偏っていたとしても自分自身の歩いて行きたいと思う方向を目指すのか。
人が通らない道を選ぶということ。
かなりの大きな覚悟は必要だと思うし、大きなリスクもつきまとう。
だけど、その人生は本当に充実していくものだと思うし、後悔はないと思うし。
今という瞬間が、二度と戻って来ることはないということ。
一日一日を大事に生きて行かないとね。
心の励みになる詩でした。