徘徊 in ヤンゴン vol.1 – ミャンマー旅行記-

2015.08.09

2015.10.01

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到着の合図を知らせるヴァイオリンが主旋律のBGMが優雅に流れ、機内で溜まっていた窮屈感が解放されるかのように、飛行機の出入り口が開く。
外へ出ると、ジワっと肌にまとわりついてくる蒸し暑さと、なんともいえない独特なアジアの臭いが出迎えてくれる。

ヤンゴン。

アジア最後のフロンティアとも呼ばれ、どうやら現在急速な発展を遂げている途中の街らしい。

イミグレーションを抜け、タクシーの客引きに声を掛けられるのを何人か避けながら、人柄の良さそうな、話しやすそうな雰囲気を持った男の子を見つけ、ダウンタウンまで行ってもらうことにした。

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ミャンマーでは、男性でもスカートを穿くらしい。
赤とグリーンのチェック柄のスカートがとても自然に馴染んでいる。

助手席に座り、彼の家族の話や、ミャンマーの観光についての話を聞いたりしながら、安宿のある通りへ向かう。

気がついたのは、ミャンマーは、右ハンドル右車線であるということ。
彼が乗っている車がたまたま右ハンドルなだけかと思ったが、周りの車を見ていると、みんな右ハンドルで運転をしている。
彼らにとっては当たり前のことだが、日本人である自分には不思議に思えて仕方なかった。

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路上駐車だらけの雑然とした通りに着き、タクシーを降りる。
中心街の少し外れにある、「Four Rivers Hostel」が、今日の宿だ。

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チェックインを済ませ、街を少し徘徊する事にした。
雰囲気に慣れるために、今日は宿の周辺をうろうろすることに。

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宿に着いたのが夕方ですぐに暗くなり、空腹を満たしたくもなったので、地元の食堂のようなところに入ってみる。
15,6歳くらいの女の子の従業員が接客してくれたのだが、簡単な英単語もあまり通じず、注文ができないので、1番ポピュラーなものを食べたいという気持ちを伝える。
そして、なんとか持ってきてくれたのが短いうどんのような麺料理。漬け物とスープ付きだった。

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食べてみると麺が柔らかく、コシというものはまるでないのだが、スープは鶏ベースで出来ており、味の土台はしっかりしていて薄味で美味しい。
あとで調べてみると、どうやら「ナンジートゥッ」という米粉を使った麺料理のようだ。
これで800チャット(約80円)はかなり安くて助かる。

そして、スーパーでビールを買い、宿に戻り、共有スペースでフランスや、オーストリアから来た宿泊客と少し話しながらビールを開けていく。

酒が足りず、外へ。
最初にビールを買った店が少し遠かったので、もっと近くにないか探してみることにした。

少し徘徊していると、大通りの交差点付近に、地元の喫茶店のようなところを見つけたので、中に入ってみる。
5,6歳くらいの少年でもこの街では立派に働いているのだ。
「Beer」という単語だけは通じたようで、大きい瓶で持ってきてくれた。

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目の前に座っているおじさんとアイコンタクトを交わし、話しかけてみるが、まったく言葉が通じないので、笑顔を酒だけのコミュニケーションをしばし楽しんだ。

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ミャンマービールが美味い、ウイスキーが美味い、ミャンマー。
ミャンマービールはドイツで行われる国際的なビールコンテストで何度も受賞している実力派だそうだ。
いつか日本でも流通してくれることを願おう。

軽く歩いた1日目は終わる。
こじんまりとした空間が秘密基地のように思え、童心が少しフラッシュバックするのが、ドミトリーの好きなところだ。

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KEiSoN★

インターネット・ITに将来の可能性を感じ、デジタルハリウッドオンラインスクールで、webデザインを学ぶ。
2007年よりECカート開発会社にてwebディレクター/webデザイナーとして従事。マネージャー職も務める。
2009年1月よりフリーランスのwebディレクター/Webデザイナーとして独立し、ノマドな働き方を試み始める。
過去16カ国ほど訪れ、一眼レフにその景色を収めながら時々ドローンも飛ばすなど、写真や映像のクリエイティブにも触れる。
2015年11月にスカイゴールド株式会社として法人化。
中小企業向けのWebブランディング・デザイン、Wordpressのオリジナルテーマ開発・オウンドメディア構築が得意。
国内外の様々な価値観・デザインに接触することで、幅広いクリエイティブや臨機応変にアイデアを提供する。