6度目のタイ・バンコク。
カオサンロードの裏手にある、ランブトリ通りというストリートの、通い慣れた屋台でパッタイをいただく。
出発まであと10分くらいだと近くのツアーデスクのお兄さんが言っていたので、空腹を素早く満たすために近くにあるこの屋台の後ろにあるビールのラックに腰掛け、ズルズルと急いで麺を搔き込み、バス乗り場のほうへ急ぎ足で向かった。
タオ島。
バンコクからは深夜バスで8時間、ボートで2時間といったところだ。
バスはエアコンも付いており、トイレも有るので、比較的快適な移動が出来る。
太陽は目も開けられないほどの強く激しい日差しで待ってくれていた。
そしてその光はよりブルーを美しく照らしている。
桟橋を歩き、島へ入る。無数のヤシの木が路肩に延々と続く。
道が悪い。ガタガタと揺れながら、宿に到着。荷物を降ろし、島を徘徊することにする。
白砂は足の裏が火傷してしまいそうなほど熱い。
しかしその肌触りは非常に滑らかだ。石や貝殻のかけらを踏んで痛いということがない。
水の中に足を入れてやると、熱さはなくなるので、とても気持ちいい。
レンタルバイクを借りて、山の中を走っていく。
大きな穴があいたでこぼこの舗装されていない悪路を走り抜けていく。
かなり急な坂道もあり、登りきるのが困難になったり、行き止まりになったりしながら、山の中を彷徨いながら、少しづつこの島に馴染んでいった。
メインビーチの反対側のほうへ行くと、より海水が美しくなってくるのを、はっきりと感じとることができる。限りなく透明に近いエメラルド。
太陽の光で水分を奪われ、カラカラに乾いた体に染み込んでいく。
夕日を見つめながら、くたびれた体を癒しながら飲むビールと、メロウなBGMが体に染み込んでいく。
波の音にさまざまな想いを委ねながら、ビーチの夜は始まる。
ランタンの火をみつめながら、物思いに耽けるこんな夜が好きだ。