今日は少しゆっくりめの朝を過ごす。
10:00。タグビラランのホテルをチェックアウト。
トライシクルを拾い、騒音の多い街から離れていく。
タグビララン市街からアロナビーチへ向かう事にする。
田舎道をガタガタと揺られながら、1時間弱。
今日のトライシクルはいつものより古いのか、馬力が弱い。
緩やかな上りの坂道や穴ぼこの多い道は勿論、直線の道ですらなかなかスピードが上がらず、他のバイクやトライシクル、タクシーなどに追い抜かれていく。
のらりくらりと進む割にうるさいエンジン音だけが1人前だ。
探していた宿を見つけ、チェックイン。ビーチへ出る。
視界が一気に青色に染まっていく。
空と海のブルーを眺めていると、都会での疲れを全て吸い込んで行ってくれるような気がして、とても気持ちがいい。
もう少し先にある島へ足を伸ばして見る事にした。
ブルーノ・マーズに似ている船乗りのお兄さん。
当然、ニックネームはブルーノとなる。
船は出発し、30分ほど行った沖にある、ヴァージン島という謎の小島に到着。
遠浅の海と、緩やかなカーブを描く三日月型の砂浜。空が海面に反射しているのがとても綺麗だ。
島の中には、野外の教会のようなものがあり、庭の植物も綺麗に手入れが施されている。
禁止事項の多い看板に目をやる。どうやらこの島は遊ぶための島ではないようだ。
それにしてもギャグにも思えるこの看板はなんであろうか。
真ん中の「KISSING」のイラストがマリオとピーチ姫になっている。。。
何に対して祈っているのか。なぜその先に鳥がいるのか。それも謎である。
20分ほどスコールに降られ、雲行きも少し怪しくなってきたが、一旦雨は止み、ヴァージン島を出発。
次に見えてきたのが、バリカサグ島。
島に着き、小さな船に乗り換え、シュノーケリングとマスクを付け、海の中へ。
小さなカラフルな魚が沢山泳いでいる。
水の中の別世界に瞳を奪われたまま、海の中でもシャッターを切る。
アロナビーチに戻ると、日が暮れかけていた。
海辺のバーから聞こえて来るアコースティックギターの弾き語りが最高のBGMになる。
ウッドのイスに腰掛け、ビールを片手に、世界が藍色に染まっていくのをぼんやりと眺めていた。
波の音と静かな夜が、心と体に染み込んでいく、海辺の夜。
心の中の足りない色が、満たされてきた。