サンフランシスコ2日目。
昨日は移動で1日を終えてしまったので、今日はゆっくりと町の中心街を歩いてみることにする。
この街の特徴は、街のメインストリートの路上を走る、ケーブルカーだ。
Powell.stの駅を起点とし、北へと線路を伸ばしながら坂道をのぼり、フィッシャーマンズワーフという有名な観光地の方面まで走るパウエル・ハイド線というラインをメインに計3本のケーブルカーが運行している。
この乗り物はディズニーランドのアトラクションのように感じてしまうような世界観を持っており、これを乗るための長蛇の列が作られていた。坂道の多いサンフランシスコでは、このケーブルカーや、ミュニバスというバスが非常に重宝する乗り物である。
サンフランシスコらしい乾いた風と強い日差しを浴びながら、特にあてもなく歩いた。
街の景色というのは、すぐに慣れてしまうもので、すぐに刺激が無くなってしまう。特に先進国の洗練された街では特にその傾向が強くなるのは、僕だけだろうか。
あまり外だけをうろうろしていると、街の人々の流れに取り残されてしまったような気持ちにもなる。
街を徘徊していると、やけに派手な看板が目に入って来る。
「TAD’S STEAKS」という、レストラン。店の名前の通り、ステーキが食べられる。
ちょうどステーキを食べたいと思っていたので、店構えも入りやすい雰囲気だったので、入ってみる事にした。
カウンターでステーキのセットを注文し、席で待つ。
しばらくすると手渡された呼び出しのベルがなったので、カウンターに取りにいく。
日本に比べるとかなり大きめサイズのステーキ、ベイクドポテト、ガーリックトースト、サラダ、アイスコーヒー。
やはり量が多いというのは感覚的に嬉しい。時々食べきれない量の店もあるので注意は必要だが。。。
ただ、どちらかというと個人的には量より質を重視してもらいたいものである。
思いのほか微妙なものが出てきた。。
ステーキとしては質のよいものでは無く、日常的な庶民派の肉質という感じのものだった。
これで20ドルを超えてしまうのが、アメリカの都市の物価の高さである。
少し休憩した後、バスに乗る。
中心街を少し離れ、ヘイトアシュベリーというところへ向かう。
ここは、アメリカ激動の時代、1960年代に、「反戦・平和・自由」を求めたヒッピーという若者たちがこの街住み、独自の文化を生み出していったという場所だそうだ。
街を歩いていると、個性的なアンティーク骨董品店、レコード屋、古着屋等のショップが軒を連ねている。
もう少し若い頃に来ていればもっと楽しかっただろうな、と思いながらゆっくりと街を眺めながら歩く。
夕方になり、一度宿に戻ることにした。
宿の共有スペースで休憩していると、日本人らしき若い男の子がソファー席で大きなポテトチップスのような菓子を食べていた。声をかけ、話をしながら、周りの外国人と話したりもしつつ、ゆっくりと夜が更けていった。