9日目。
今日はセントラルパーク周辺を歩くことにした。
コロンバスサークルの近くのサンドイッチ店、subwayで、朝食を済ます。
そして、セントラルパークウエストを北へ、15分くらい歩くと、72nd st.との交差点にぶつかる。
交差点沿いには、ダコタハウスという、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが住んでいた高級集合住宅があり、当時の面影を残したまま、その周りを忙しなくイエローキャブや高級車行き交っている。
当時彼らがどんな暮らしをしてたんだろうと想像してみたり、この周辺を歩いていたことを想像していると、心がどんどんタイムスリップしていく。
少しぼんやりした感覚で、パーク内に入る。
歩いていくと、「Strawberry Fields」と書かれたグリーンの標識が出ており、そのまま道なりに歩いていくと、「Imagine」と書かれた大理石でできた円形の記念碑が目に飛び込んで来る。
ジョン・レノンの世界平和への思いを感じながら、心の中で、「Imagine」の曲が流れていた。
何かものすごいパワーに満ち溢れており、ここにいるだけで何か心が吸い込まれていくような気がした。
何か、神掛かったような、神聖なものを感じていたのは、僕だけだっただろうか。
しばらくベンチに座り、この場の雰囲気を感じていた。
記念撮影の順番待ちをしている人々、ベンチでギターを弾き語る男性、世界各国からの観光客でにぎわっていた。
落ち葉がちらつく秋のストロベリーフィールズは、ぐっと心の中に深い記憶を残した。
その後、セントラルパーク内をあても無くフラフラと歩いてみることにした。
さまざまなパフォーマンスや景色が目に移る。
トランペット奏者、ダンサー、シャボン玉でパフォーマンスをする男、映画の1シーンに出てきそうなカップルのキスシーン、似顔絵を独特のタッチで描く画家、ジャズバンド、馬車の客引き。
落ち葉が舞い散る黄色い景色の中にとけ込みながら、パーク内をぐるりと廻った。
そして、少し小腹が減ったので、パークの近くのカフェへとはいることにした。
「Sarabeth’s」というのアメリカンクラシックな雰囲気のカフェへはいり、パンケーキを注文した。
フワフワのパンケーキは勿論、メープルシロップや、バター、ストロベリーなども味がきめ細かく整えられており、かなり上品で贅沢な味わい。日本で普段日本で食べないということもあるだろうか、こんなに美味いパンケーキを食べた事がない。
そして、マンハッタンの街をうろうろしながら、ニューヨーク最後の夜を迎えた。
ゲストハウスに戻り、しばらくリビングでまったりしていると、長期滞在している女性が手作りハンバーグを作るということで、食材を買って帰ってきたので、宿のみんなでハンバーグ作りを手伝うことにした。
そしてみんなで作ったハンバーグを食べながら、団らんしながら、最後の夜を過ごした。
この夜はワインを飲み過ぎて、途中でどうもダイニングテーブルにほっぺたを付けて寝てたのだが、そこから床にバタンと勢いよく落ちて、またそのまま寝てしまうほど、泥酔をしてしまっていた。