8日目。ニューヨークの朝は今日も寒い。
ただ、天候が良く、朝からとても観光日和だったので、同じゲストハウスに泊まっている女の子と、自由の女神へ向かう事にした。
地下鉄をいくつかの乗り継ぎ、Bowling Greenという駅で降りる。
到着したはいいものの、寒さに耐えきれず近くのスターバックスコーヒーへ入り、ホットコーヒーを飲みながら体を少し温め、30分ほどゆっくりとしたところで、バッテリーパークにある、自由の女神をクルーズ船に乗って観光することのできる、スタチュークルーズのチケットを購入する。
そして、近くにある船着き場へ向かい、乗船。
船内はとても混雑しており、船に入ったときにはかなりいっぱいだったが、2階建ての船の階段の下側がベンチになっている部分があり、そこが空いていたので、座る事にした。
ちょうど窓際で景色も見張らせるので、なかなかいい場所を確保できた。
船は20分ほど運航し、自由の女神のあるリバティー島に到着。
桟橋をあるき、島内に入る。女神像を見上げながら、像を中心とした周囲の道をうろうろと歩く。
自由の女神の本物の大きさに圧倒されながらテンションも高ぶり、記念撮影。
なかなかテンションの高い写真が撮れて満足しながら、像の周りの芝生で少しのんびりすることにした。
木々も心地よく紅葉しており、秋のニューヨークといった感じを楽しめた。
そして、また船着き場に戻り、桟橋を歩き、船が来るのを待った。
船着き場はかなり混雑しており、凍りつきそうな冷たい風に震えながら、30分ほど耐え、船内に入り、また出発地のバッテリーパークのほうへ戻る。
船を降り、冷えきった体を暖めるために、再びスターバックスへ入る。
あったかいお茶が飲みたくなり、グリーンティーを注文したのだが、紙コップにお湯を入れたものと、お茶パックを渡されて5ドルほど掛かってしまった。ニューヨークでお茶を頼むとこうなるのか、と思いながら、そのお茶で体を温めることにした。
そしてしばらく休憩をしたあと、マンハッタン方面へ向かう事にした。
5th Avenue周辺をフラフラ歩き、ローカルな雰囲気のレストランに入った。
少しレトロな雰囲気の、まさにアメリカな雰囲気を漂わせた空間。観光客などおらず、完全に現地の雰囲気である。インターナショナルな感じもまるでない。
注文をしたのだが、飲み物だけの注文を受け付けてもらえず、すこし料理をたのむことにした。
ここでディナーをする予定は無かったので、控えめにサラダと、チーズを注文したのだが、日本で出て来る量の4,5倍ほどの量で料理が運ばれてきた。ほぼパーティーサイズである。
もちろん、これほどの量を2人で食べきれるわけも無く、残りをラッピングして持ち帰ることにした。
そして陽が落ちる時間になってきたので、TOP OF THE ROCKへ向かい、夜景を鑑賞することにした。
昨日のエンパイアステートビルに比べると多少高さは劣るものの、70階で高さ259メートルの展望台から見下ろすマンハッタンの夜景はやはり感動的だ。
2日連続でこんな綺麗な夜景を眺められるなんて、こんな贅沢なことめったにできない。
夜景を眺めながら、自分がここに立っていることの幸せについて考えていた。
そして、ディナーへ向かう。
少し混雑していたが、RED ROBSTERというロブスターの専門店に向かう。
20分ほどのウェイティング。
待っている間に、水槽に入れられて、前足のはさみ部分を紐で縛られた大量のロブスター達を見ながら、生き物と食べ物について語りながら、席に案内されるのを待つ。
しばらくして席に案内され、待望のロブスター料理をいただく。
普段食べることの無く、ロブスター自体を扱っている料理店自体が日本には多くないので、それをまたニューヨークで食べれられるということにも満足したし、何よりもその料理の味がとても気に入ってしまい、またチャンスがあるときは必ず食べたいと思い、記憶に残した。
そして、夕食後、近くのバーに入り、ゆっくりと酒を楽しみながら話し、ゲストハウスへと戻ることにした。
ニューヨークの観光を存分に楽しめた、濃い一日だった。
