7日目。SOHOを歩く。ニューヨークに来てから初めての雨。
しとしと降り続く雨は観光客にとっては少し邪魔である。少し街をうろうろしながら、いくつかのアパレルショップに入る。
雨が降ったり、止んだりを繰り返すので、雨宿りをしては、街を歩き、というのを繰り返した。
しばらく歩いていると、昼食の時間帯になり、小腹が減ったので、カフェに入りランチをすることにした。
ハンバーガーと、カフェラテを注文する。
アメリカなので、もちろんアメリカンサイズなのだが、やはり、料理が来るとそのサイズの大きさにびっくりしてしまう。
もっさりと盛りつけられた太めのフレンチフライに、分厚い肉と野菜がガッツリとバンズに挟まれたハンバーガー。
肉はジューシーで、バンズも美味いのだが、やはり、量が多くてなかなか食べきるのが難しい。
結局、休憩しながらゆっくり食べていると、食べきるのに一時間ほどかかってしまった。
少し休憩した後、またSOHOを少し徘徊した。
SOHOを歩いたその中でも一番目を惹いたのが、「John Varvatos」。
日本には未上陸のロックファッションブランド。
ショーウインドウには、ジョニーロットン(SEX PISTOLS)、THE CLASH、ジミヘンドリックス、RAMONES等、大好きなアーティストの写真が飾られている。
原宿や、高円寺などの安いロックショップとは違い、本当にロックスターが訪れるようなレベルのハイセンスなアイテムが並んでいる。
気に入った服の金額を見てみると、コートで$20,000、スニーカーで$500、ブーツで$800前後というレベルの金額。
デザインや、素材にもかなりこだわっており、その金額にも納得できるほど魅力的だった。
突然そんな魅力的な店に出会ったので、心の準備ができておらず、そもそも服を買いにニューヨークに来た訳では無いので、何も買わずに店を出たが、次回ニューヨークに来るときは、ここで必ず買い物をしようと心の中で決意をしている自分がいた。
少し休憩した後、またSOHOを少し徘徊した。
夕方からは、同じ宿に泊まっていたヒロキと待ち合わせをし、グラフィティアートのメッカ、「5POINTS」へ向かうことにした。
Hunters point Avenueという駅で待ち合わせをし、5pointsへ向かう。
49th avenueを歩き、21st streetを右に、そして、Jackson Avenueを右に歩くとすぐに、派手な建物が見えてきた。
大通り沿いを歩いて、少し記念撮影をしてグラフィティアートを眺めていると、ヒロキがラジオか何かのインタビューに捕まり、英語の質問に応えていた。
そして、辺りを一周し、いまだかつて見た事もない派手さの、建物いっぱいに描かれたグラフィティアートを見学していった。
そして、ゆっくり見学していると夕方になり、タイムズスクエア方面へ戻る事にした。
ヒロキとうろうろタイムズスクエアを歩き、喋りながらニューヨークの中心街を徘徊する。
夕方、陽が落ちる頃に、エンパイアステートビルへ登り、夜景を見に行くことにした。
ディズニーランドのアトラクションのようなパーティションで区切られた空間を抜けながら、エレベーターに乗り、屋上にのぼり、外へ出る。
11月のニューヨークということもあり、そして今日は比較的気温の低い日でもあり、320mの高さなので、寒さが半端ではない。
凍えながら、その夜景を眺めた。
こんなに綺麗な夜景はいままで見た事がない。ニューヨークの夜景の次元の違いに目を奪われた。
ギラギラに輝いた宝石の集まりのような、満点の星空でも眺めているような、そんな夜の景色をゆっくりと、凍り付きそうな体は寒さを忘れ、眺めていた。
そして、ゴリラのマスコットと記念撮影をし、外へ出る事にした。
そして、ディナータイム。ハードロックカフェに入ることにした。
バリ島のハードロックカフェで生演奏のライブを見ながら食事ができたので、その気で入っていったのだが、どうもニューヨークのハードロックカフェには、生演奏のライブはないらしい。
ウェイティングの間、バーで少し酒を飲み、30分ほどの時間を過ごした。
テーブル席に案内され、食事のオーダーをする。
気分的にステーキが食べたかったので、ステーキを注文した。
とても肉厚で、ジューシー。
普段ステーキを食べる機会も少ないので、しっかりと味わった。高級な肉というわけではないが、$30ほどの金額で、満足のいく肉を食べる事ができた。
満腹になったお腹と、ほどよく酔っぱらった心地のよいテンションで、マンハッタン中心街を歩き、地下鉄を乗り継ぎ、宿へ戻る。
その後、ワインパーティになったのは、いうまでも無かった。。