仕事で疲弊したカラカラの心を治癒ーー。
自分にとっての旅とは何であろうか。発見、追求、刺激、修行、冒険、出会い、チャンス、ヒント、・・・様々なエネルギッシュな言葉が思い浮かぶ。海外への一人旅は、「休息」「癒し」という事とは少し縁遠いと感じる事もある。ただ、日常には無い、様々な「何か」を探し求める感じといえばいいだろうか。
日常の生活で足りていない、心の裏を探すということ。そこに大きな意味を持っていると最近は思うようになってきた。
今回の旅は、ニューヨークシティ。
最近は、アジア方面に行く事がほとんどだったので、久々のアメリカ入国にまたいつもとは少し違うテンションになっている自分がいた。
猛暑を過ぎた温暖化が進む地球の、2013年、東京の初秋、11月1日。
出発の今日は、パーカー1枚だけで歩いていても汗ばむほどだ。
成田空港ーー。
視線はフライトボードのNEW YORK CITYへ。
瞳は確かにそれを映し出す。
13時間のフライト、エコノミークラス。
決して快適とは言えないが、比較的美味しい機内食と、赤ワイン、隣の座席のお姉さんとの会話と、バッテリー持続時間が飛躍的にアップした新型macbook airで、殺伐とした心が満たされていく。
長時間のフライトは轟音と薄暗闇と共に続いていく。
機内は、モノクロームとさえ思えるほど長い。
その反面、色彩豊かな目的地を想像してしまい、待ち遠しくて仕方がなくなってしまう。
機内の移動時間はとても長く、本当にいろいろなことを考えてしまう。
これから始まる旅の事は勿論、
これから達成しなければならない、リアルな仕事の目標。
幼い頃描いていた、信じていた将来の事。
夢を乾杯した仲間の事。
様々な気持ちが心の中を駆け巡る。
長時間の飛行機の中は、自問自答できるいい場所だと思う。昔は退屈だと思っていた機内が、今では有効に時間が使えると、素直に思えるようになってきた。
そんな事を考えているうちに、機内での時間は過ぎていった。
PM 16 : 15。
ニューヨーク着。昨晩機内で飲んだ大量のワインのアルコールが今だ体内から抜けきらず、そして時差ボケも同時に体を弱らせてくる。
混雑した入国審査・税関を抜け、両替を終わらせる。
地下鉄ホームへ向かい、マンハッタン方向に向かう地下鉄を探すが、初めてなので、少し戸惑う。路線図とにらめっこしてると、ちょうど駅のホームにいたバックパックを背負った若い日本人の男の子と知り合い、一緒に乗る電車を探しながら、マンハッタン方向へ向かう事へ。
揺れの激しい電車に揺られながら、2度の乗り換えをし、morgan.ave駅というところ降り、駅を出てすぐの予約していたゲストハウスのチャイムを鳴らす。
このゲストハウスは、bproomという全室個室のゲストハウスで、入るとダイニングキッチンのような空間が広がっている。
ここで宿泊客は自分で、食事を作ったり、団らんをしたりする。
奥には、ソファーもあり、リビングのようになっていて、ゆったりとくつろげるスペースもある。
すごく暖かい雰囲気に包まれ、早速居心地がよく、ソファーで横になっている間にうとうとしてしまった。
今日はここで、他の宿泊客を話をしながら食事をし、移動の疲れを癒すことにした。